物品切手等の課税仕入れの時期

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    こんにちは。
    江東区亀戸の税理士・行政書士の大島崇史です。


    今日はまじめに消費税のことについてお話ししましょう。

    タイトルにある「物品切手等」というのは、

    切手や商品券、さらにSuicaやPASMO、ICOCA、SUGOCAといった交通系電子マネーなどを言います。


    では、Suicaに3月に1,000円チャージして、4月に1,000円分電車に乗ったとしましょう。

    消費税は8%でしょうか5%でしょうか?



    正解は、原則としては8%になります。

    まず、物品切手の購入(チャージ)には消費税がかかりません。

    チャージした段階では、何かを買ったわけではなく、

    あくまで1,000円札が電子マネーに変わっただけですので。

    したがって、電子マネーを使った段階で消費税がかかるため、

    上記の場合、4月に使ったのであれば消費税率は8%となります。


    では、なぜ「原則として」と書いたのか・・・。

    それはもちろん例外があるからです。


    消費税法基本通達11−3−7には、下記のようなルールが定められています。

    「(郵便切手類又は物品切手等の引換給付に係る課税仕入れの時期)
    法別表第一第4号イ又はハ《郵便切手類等の非課税》に規定する郵便切手類又は物品切手等は、
    購入時においては課税仕入れには該当せず、役務又は物品の引換給付を受けた時に
    当該引換給付を受けた事業者の課税仕入れとなるのであるが、
    郵便切手類又は物品切手等を購入した事業者が、
    当該購入した郵便切手類又は物品切手等のうち、
    自ら引換給付を受けるものにつき、
    継続して当該郵便切手類又は物品切手等の対価を支払った日の属する課税期間の課税仕入れとしている場合には、
    これを認める。」

    つまり、チャージしたときは消費税はかからず、

    使ったときに消費税がかかります。

    ただし、チャージしたときに消費税がかかったものとして

    計算する方法を継続的にやっているのであれば、それでもかまいません、といった内容です。

    もちろん、チャージしたときと使ったときの両方で消費税がかかったものとして計算することはできません。


    なぜ、こんなルールが必要になったのかといえば、

    そもそもSuicaにチャージした後、それを何に使ったか把握している人は少ないのではないでしょうか。

    そのため、チャージした日にチャージした金額を交通費として経費計上したほうが簡単ですよね。

    したがって、消費税もチャージした日に計算していいですよ、となったわけです。

    つまり、税率が変わるなんてことは想定されていなかったのだと思います。

    このルールを使えば、先ほどの例は3月にチャージしているので消費税率は5%となります。



    では、これは得しているのか損しているのか検証してみましょう。

    先ほどと同様にSuicaに3月に1,000円チャージして、4月に1,000円分電車に乗ったとしましょう。

    チャージしたときに消費税がかかったものとすれば1000円×5/105=47円が払った消費税となります。

    一方、使ったときに消費税がかかったものとすれば1000円×8/108=74円が払った消費税となります。

    つまり、消費税がかかる事業者の方で、簡易課税ではなく原則課税を適用されている場合には、

    使ったときに消費税がかかったものとして計算したほうが、控除できる消費税が多くなり、

    納付すべき消費税は少なくなります。



    では、今までチャージしたときに消費税がかかったものとしていた場合どうすれば良いでしょうか?

    私も今までそのような処理をしたことがありませんが、考えとしては、

    平成26年3月31日時点のチャージされている残高を調べ、

    その分は消費税がかからなかったものとし、

    その後4月からは使った都度消費税がかかったものとして計算していけばよいのではないでしょうか?

    つまり、3月末時点で使わなかったチャージ金額については、いったん現金に払い戻して、

    再度チャージしたと考えればわかりやすいでしょうか?


    しかし、注意すべきはチャージしたときに消費税がかかったものとして計算する方法は

    通達にもあるように「継続して」適用しなければなりません。

    つまり、コロコロとやり方を変えてはいけないというわけです。

    では、何年継続していればいいのか、適用をやめてすぐ適用するのは問題ないのかなど

    疑問点はいくつか出てくるのですが、

    平成26年4月だけは使用時に消費税がかかったものとして計算し、

    5月からチャージしたときに消費税がかかったものとして計算するのは問題ないのではないかと思います。


    まぁ、Suicaのチャージ上限は2万円ですし、

    それについての消費税なんて何百円の世界です。

    でも気になったので少し調べてみました。


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